もっと詳しいまえがき

1.【このウェブサイトの内容】

  • ウェブサイト開設者(著者)が、自分の十四年余の「うつ」体験を通じて考えたこと、感じたことをまとめたものです。
    ただし、闘病生活の日常をそのまま綴ったものではなく、他の方にもご参考になるように、できるだけ一般化(客観化)に努めて再整理してから書いてあります。
  • 内容はあくまで個人的な感想です(→こちらへ)。

  • うつ病は「誰でもなる(かもしれない)病気」です。だが一般社会では、この事前認識が必ずしも十分とは言えません。従ってうつ病になることは、本人にとっても周囲にとっても「まさか」の出来事です。この衝撃と動揺が無用の不安感と焦燥感を生じ、うつ病の回復までの期間を無用に長期化させている要因なのです。
  • うつ病になることは「防ぐこと」はできません。だが「備えること」はできる病気なのです。


2.【書いてあること】

  • サラリーマンでうつになった方が、悩みそうなこと、考えそうなこと、それらの全て(のつもりです)。

(主要な内容)

  • 「うつ」はどんな経過を辿るのか。自分は今どこに居るのか。「すごろく」図解で整理する。
  • うつは「社会病」ではないのか。だとしたら、その原因とは何か、その脱け出し方とはどのようなものなのか。「新型うつ」を例に考える。
  • うつと闘病中に考える悩みごととは、何か。その果てしない自問自答に、答えはあるのか
    (「何のために生きてんの?」「それじゃメシが食えないよ」)。

    等々


3.【書いていないこと】

  • 「朝は何時までに起きていましたか」「今まで服用した薬の名前は何ですか」というような「出来合いの答え」は書いてありません。
  • うつ体験者の方ならお心当たりがあると思いますが、うつから脱け出す為の「答え」は、自力で見出したものでなければなりません。「何をすれば、治る」というような「万人共通の答え」は、うつ病にはありません。原因も経過も最適な治療法も、ひとさまざま。それがうつの特徴です。
  • あくまでこのウェブサイトの目的は、その「答え」をご自身で考え抜くためのヒントや手がかりを提供するものです。
  • ここに書いてあるのは、あくまでその為の「材料」なのです。

 

4.【読んで戴きたい方】

  • 上述の通り、「うつ」から脱け出すための解を自力で探し出そうという認識と意欲をお持ちの方

(ただし、現在まさしく闘病生活中の方は、フラッシュバックを避けるために、少し症状が落ち着いてからお読み下さい)。

  •  その外、うつ病に関心のある方(ご家族の方、職場の関係者、体験者の方など)

 

5.【「『うつ』なんて自分には関係ない」「まさか自分が『うつ』になんかなるはずがない」と思っていらっしゃる方】

  • 実は私もそう思っていた一人です。「うつ」なんて他人事だと。
    ですが、うつは「いつ、誰がなるのか分からない」病気です。
  • あなたの知人や友人、親族や職場での同僚の方たちの顔を思い出してください。その中には、うつになってしまった方が何人かは必ずいらっしゃるはずです。その方たちの状況を理解するために、是非読んで役立てて下さい。
  • そして、その状況はあなた自身にも、もしかしたら将来当てはまるのかもしれないのです。まあ騙されたと思って読んでおいても、損はないと思います。読んだ内容を。頭の片隅にでも置いておいて下さい。

 

6.【このウェブサイトの長所】

  • 一人でお悩みの場合でも、リワークやグループディスカッションに参加する場合でも、
    そこで出てくるようなトピックは全部書いてあり、漏れなく網羅されている(そのつもりです)。
  • うつ病患者、特にサラリーマンの方が闘病中に悩みそうなことは、(著者の思いつく限り)全て書いてある。
    (全体構成の目次は、先ずサイトマップをご覧下さい)。
  • 頭の中の整理になる。
  • 時間の節約になる。
  • 気が楽になる。

 

7.【このウェブサイトの短所】

  • とにかく長い。分量が多い。全部読み終わると「何が結論として言いたいのか?」と戸惑いを感じる。

→全体を一度ご通読のあと、ピンときた部分(だけ)を、ピンときた時(だけ)ご活用ください。
→「事典」か「資料集」のようなものとお考え下さい

 (全体の文字数は、おおよそ20万字弱あります。ほぼ新書二冊分くらいの分量に相当するはずです)。

  • スマホやPCなど、ブラウザで読み通すのは、しんどい。

→PDF形式のダウンロードファイルをご用意しました(→こちらへ)。適宜ご活用下さい。