人生は「物量」である
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さて、人生の評価基準とは何かと問われたら、サラリーマンとして真っ先に念頭に浮かぶのは「数字」だろう。
なにしろ年がら年中、予算だ売上だ経費だと「数字」に追いかけられている商売だからだ。
これに従えば人生の評価基準とは「数字」だということになる。数量とか物量とか言い換えてもよい。
ここでは仮にこれを「物量基準」と呼ぶことにしよう。
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これは物量値を基準として設定する人生観だ。人生に於いて獲得する物量値の拡大と最大化を人生目標として設定するモデルである。
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このモデルに従えば、その物量値が「多ければ多いほど」「高ければ高いほど」「大きければ大きいほど」価値がある人生だということになる。
物量基準の指標(パラメータ)
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ここでいう物量基準にはいくつもの指標(パラメータ)があり得ることだろう。例えば下記に列挙してみる通りだ。
➢ 年収、資産金額(預貯金高、所有不動産価値、等々)、自宅住所(=知名度、地価)、勤務先企業の社会的地位(ランキング、企業規模、知名度、年商、利益率、等々)、
➢ 子女の通学先の学校名(偏差値、知名度)、海外旅行の行き先(知名度、費用、回数、日数)、趣味の内容(知名度とステータス、かけている費用、頻度、時間)、
➢ 起業した企業の年商、オフィスの所在地(=知名度、所在地の地価)、雇用従業員数、
➢ SNSの「友達」数、フォロワー数、ツイート数、ブログのPV数、コメント数、「いいね」数、ランキング、等々。
単次元のモデル
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この人生モデルを図化するならば、上図の通り単純な一直線となる。即ち、物量の多い人生の方が、評価が高い。
獲得物量x2の人生Bの方が、獲得物量x1の人生Aよりも評価の高い人生となるのである。