2)概要

  •   いきなり大それた書名を名乗ってしまったが、本書は著者が自分のうつ病体験を通じて考えた内容をまとめたものである。従って「おことわり」のページの通り、述べているのはあくまでも個人の感想である。
  • まとめる際に試みたのは、観光旅行に喩えてみればガイドブックのようなものである。ただし観光地や旅行会社などのサービス提供側が作ったものではない。下図のマンガの通り、 その土地への旅行経験者がユーザーとして作った、謂わば自作ガイドのようなものである。
  • 想定している読者層やそのメリットなど、その概要についてはこのあとがきの中で述べる。 
  • 第2部では、うつ病の経過について、うつ病の経験者(以下「体験者」)と標記する)本人の視点から見た理解モデルとして「すごろく」図解を提案する。 

 

  • 第3部では、所謂「新型うつ(非定型うつ)」の場合を対象に、うつ病の原因とは何か、本人側の視点からはどう見えるのか、その代弁を試みる。

 

 

  • 第4部では、療養中に直面するはずの幾つかの命題を取り上げ、謂わば予行演習として論点整理を試みる。

 

 

 

  • うつとは、本人にとってどのような状況を体験することになるのか、それを考えていただくきっかけになればと考えている。