第2章の要約
現代日本社会においては生きるためには働かなくてはならず、そのためには現金収入を得なければならない。そのために「雇用市場」の「他律性」に束縛されてしまう。だが自分の内心の価値観に反した生き方では破綻する。このジレンマが「それじゃメシが食えないよ」という煩悶である。完全に「他律性」から解放された人生を送るためには、「採算度外視」で「好きなことだけ」をやって「市場化原理外での価値」を実現しなければならない。このジレンマを六つの意味に整理して検討する。
~目次~
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1)「メシが食えん」では食えません
2)人類の「メシの食い方」
3)現代日本の「メシの食い方」
4)「カネが無ければ食えません」
5)最小限度の「メシの食い方」
6)最小限度の制約①(自律支出:衣食住)
7)「カネが無くてはメシは食えない」のか
8)最小限度の制約②(他律支出(1):税金ほか)
9)最小限度の制約③(他律支出(2):扶養義務)
10)扶養義務との両立
11)人生での「リスク対処」
12)「雇用市場」で「メシを食う」
13)「雇用市場」のメカニズム①:需給の変動
14)「雇用市場」のメカニズム②:「必要性」と「能力」
15)「雇用市場」のメカニズム③:市場自身の有為転変
16)「雇用市場」が齎す「他律性」
17)「疑似問題」の先へ
18)解①「市場化原理」外での価値とは
19)解②「好きなことだけ」やる
20)解③「採算度外視です」
21)解①②③の結合
22)価値は「等価交換」